お父さんから「勉強しなさい」と言われた事がなかった。
言われていたことは、「近所の人には挨拶しなさい」そして「女の子は愛嬌が一番や!」
おかげで、「愛嬌いいな~」とよく言っていただけている。親に感謝である。
小学生の頃、通知表を渡すと、お父さんは中を開かない。一番に見るのは通知表の中ではなく裏だ。そこに記載されている出席日数、遅刻などを見ていた。
欠席0(ゼロ)だと、すごく褒められた。休まず学校へ行ったご褒美に’’鉛筆1ダース’’を毎年くれた。
中学生、高校生になっても一番に見るところは一緒だった。
娘も通知表もらったら、おじいちゃんに見せに行っていた。欠席ゼロを見て。。。
なんと!孫にまで「よくがんばりました」と言葉はやさしく、笑顔で’’鉛筆1ダース’’を渡していたな~。ぶれないお父さんであった。
最近知った。お父さんが好きだった花を。。。
お母さんと出かけたときに、「これお父さんが好きやったんや~」と嬉しそうに買っていたのが、上の写真の「ヒボたん」だった。サボテンの一種らしい。会うたびに、ヒボたんを見ては「ほんまにかわいいわ~」と水をあげていて本当に幸せ満開の笑顔で、こちらもニコニコ笑顔になった。
ヒボたんの赤いのはお花だと思っていたが、なんと!赤色は葉なんですって!
えーーーー!ビックリであった。あれが、葉とは。。。
花言葉は、「燃える心」「偉大」「あたたかい心」「枯れない愛」「情熱 」だそう。。。
花言葉をお父さんが知っていたのか?はわからないけど、何事にを一生懸命に取り組む姿勢は学ばせてもらったかな?と思う。
野球と相撲が大好きだったな~。チャンネル権は絶対お父さん!毎週月曜日だけ好きなテレビを見て良かった。月曜だけ野球ナイターがないのだ。「お父さん月曜ナイター(泣いた)」と言っていた。
お父さんの好きな野球選手は「長嶋茂雄選手」、相撲では「千代の富士」だった。
長嶋選手の豪快なスイングを見ては「そうや!」と言っていた。千代の富士は、自分より大きな力士を技で投げ飛ばしている姿が好きだったようだ。お父さんも、兄ちゃんも身長は高くないが、相撲大会で優勝していた写真をみたことがある。
字や絵が上手で、手先が器用で、足が速く、野球は頭脳プレーのキャッチャー。バッテイングも打つうつ。運動神経抜群だった。
そんなお父さんが、「柔軟運動や」と言って、座って開脚し手を使わずに足で踏ん張りおしりを上げて立ち上がる!それをやって見せた!すごーーーーい!それから、「さぁ~誰ができるんかい?」と兄弟姉妹でやり始めた。毎日、毎日続いた。気づけば、畳がすり減っていた記憶がある。
日々の鍛錬のおかげ? なんと!おしりが浮くようになる。少しでも浮いたらまたやる気が出た。
一番にできたのは、兄ちゃん。
出来たのを見て、悔しさと羨ましさで、毎日毎日頑張った。
そして、やっとできたー!やったー。あのできた時の達成感と喜びは今でも覚えている。
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